

徐行 個展
路地裏、月の裏
11月3日-8日(会期中無休)
12:00-19:00
路地裏、月の裏 ―詩の根付く場所―
Where My Poetry Takes Root詩は、どこで生まれるのでしょうか。
路地の曲がり角で、ふと目に留まる光景。月の裏で、ひそやかに開かれる集会。私にとって詩は、何かを象徴するための言葉ではなく、世界と意識が出会った瞬間に立ち上がる「現象」そのものです。読み解く前に、まずは一行ごとの光景を思い浮かべてみてください。詩は、そこから始まります。本展では、詩とともに写真、絵画、映像を展示します。それらは詩の挿絵ではなく、詩と同じ瞬間が、イメージという別の姿で立ち現れたものです。
また、一部の詩は中国語と日本語の両方で書かれています。一つの体験から出発し、二つの言語がそれぞれの道をたどって生まれた詩は、互いの翻訳ではなく、表裏一体の作品です。私はそれを「並走詩」と呼んでいます。
現象の詩、イメージの詩、並走する詩を、読んで、体験して、楽しんでいただければ幸いです。
作家プロフィール
徐行(ジョコウ)
中国上海出身。武蔵野美術大学大学院 映像写真コース 映像空間領域 修士2年在籍。
映像、インスタレーション、パフォーマンス、イラストレーション、詩など複数のメディアを横断し、日常の経験、時間の知覚、身体と外界の関係をテーマに制作している。個人の記憶と集合的な経験が交差する場所を起点に、普段は意識されない構造を可視化している。
詩作においては、現象と体験、イメージと言葉が織りなす関係を探っている。来日後は中国語と日本語の二つの言語で詩を書き、一つの体験からそれぞれの言語で独立した作品を生む「並走詩」を試みている。
