ギャラリーしろむじ(白鯉)は、白い無地のキャンバスをイメージして命名し、2022年5月、新御徒町の佐竹商店街に店舗を構えました。 白いキャンバスには、何色にも染まれるという意味が込められています。 絵画作品のみならず、工芸品やアパレル製品など、多種多様な展示に臨機応変に対応いたします。 また反対に、何色にも染まっていないという意味も込められています。 しろむじは画廊の常識には囚われない、新時代のギャラリーを目指しています。 両者に共通する意味は、ギャラリーの利益には囚われず、ギャラリーにはなくてはならない作家様やそのファンの方々に、寄り添った営業方針を徹底するということです。 白い無地のキャンバスには反し、しろむじの壁面は個性的な深い青色をしています。 これは白い壁のギャラリーという共通概念に従わず、積極的に選んでいただけるギャラリーになるためです。 何色にも染まる白という色は明度がとても高く、作品を引き立てるには明度を抑えた深いブルーグレーの壁が都合が良いとしろむじは考えます。 暗い店内にヒレの長い鯉がゆらゆらと泳ぐ水の中をイメージし、作品だけが明るく浮かび上がる内装にしました。 店舗のある場所は、人情味溢れる昔ながらの風情の残る商店街、都内では貴重な下町の一角にあります。 アートを身近に取り入れていただくため、生活感の溢れるこの地に開業したしろむじの、存在意義や魅力というものは、お伝えするには年数を要するかもしれません。 でも必ずそのうちに、ご理解いただける日がくるかと思います。 その日までしろむじは、心の中に消えず残り続ける、静かでも温かい灯になりたいと思います。 風通しの良い開放的なギャラリー空間に、どうぞ一度お立ち寄りください。 そこから全てが始まります。 どうぞ長いお付き合いを、よろしくお願いいたします。